ケガの処置の基本 「RICE処置」

RICE処置ってなに?

 

RICE処置とはけがの直後に行う適切な処置の略語です

 

R 👉 REST(安静) 一番重要!! 

 I 👉 ICE(冷却)

C 👉 Compression(圧迫)

E 👉 Elevation(挙上)

 

骨折・捻挫・打撲など急激なケガをした場合、度合いにもよりますが直後に痛み・熱感・腫れが出て来ます

それらに対して適切な処置を行えるか否かでケガの治りは著しく変わってきます

 

あせらず適切な処置を行いましょう

 

次にRICE処置のやり方です

 

①REST 安静ですが、これは言葉の通り痛めた患部を動かさず安静に保つことです

安静だから寝てればいいのかと。。。そうではありません!

ケガをした患部は基本的には安静ですが他の健康な身体の部分はむしろ動かす方がいいのです

※例えばぎっくり腰をした方、そういった方は肩や首、足首など患部から離れた箇所は積極的に動かしましょう

人間は動きや運動がないと筋が萎縮し拘縮や疲労、血行不良の原因になりケガの治りが遅れます

 

②ICE  冷却、こちらも字の通り患部を冷やし熱感や腫れ、痛みを抑えます

当院の冷却の目安としては氷と水を半々で袋などに入れ患部を10〜15分程冷やします

一日の目安として朝・昼・晩・寝る前など4〜5回を目安にまめに冷やしましょう

ケガや腫れの具合によりますが足首や手首などはバケツに氷と水をこちらも半々で入れ直接患部を氷水につけるのも効果的です(その際冷却効果を求めて塩は入れない様に!凍傷になります)

 

Compression 

     圧迫は普段あまり聞き慣れないフレーズですが、患部を直接固定し安静に保ち治りを早める方法としてはシンプルで適切です

当院ではテーピング・包帯固定・コルセット・サポーターなど患部やその人に合った固定を施します

 ※圧迫固定法はテーピングの巻き方、包帯の力加減など専門の知識を必要とする場合がありますので安易に行わずご相談下さい

 

Elevation 

 挙上、こちらも聞き慣れないフレーズだと思います

基本的にはケガをした患部を心臓よりも高い位置に置き腫れやうっ血、むくみの予防を行うというものです

例えば足首の捻挫などはクッションや座布団を丸めて足首の下に置けば腫れやむくみの予防につながります 

 

ケガをした方はこちらの処置を早い段階で行うことにより

早期の回復、早期の現場復帰が望めると確信しています!     

 


 

その他の注意としては飲酒・湯船に浸かるといった行為です!

 

 

当院に来院される患者さんでも、ケガをした日にお風呂や飲酒をされた方は後日

症状が悪化し患部が腫れ、痛みも強くなっている方がほとんどです 

飲酒や湯船に浸かる行為は絶対にさける様にお願いします!